袖ケ浦市にある飽富神社では、毎年1月14日の夜から15日の未明にかけて「筒粥(つつがゆ)」という神事が行われます。これは粥のなかにヨシで作った筒を炊き、その筒の中に入った粥の量によって農作物の豊凶を占うという古くから伝わる伝統行事です。
1月14日(月)に行われた筒粥神事を見に飽富神社へ行ってきました。
場所はこちらー↓
袖ケ浦公園の近くにあります。筒粥は真夜中に行われるので、明るいうちに写真を撮りにきました。
背の高い杉に囲まれた静かな神社です。
14日から15日の日付が変わる頃から始まるということだったので、14日の23:30頃に再訪。
真夜中ですが、20~30人程の人がたき火にあたっていました。
23:45頃、地区に住む若者が水垢離(みずごり)をして身を清めます。
おもいっきり水を被ってますね。見ているほうが凍えます。若者たちは「冷てぇーー!」と言いながらも、わいわいと楽しそう。水垢離が終わると大きな拍手が。
このあと、石畳が凍ってました。
社務所へ移動。先程身を清めた若者が4人1組になり、ヒノキの板に棒を揉みこみ火を起こします。
ここでキリキリやるのですが、、、
私のいた場所が悪くて見えませんでした…。
0時を回った辺りから火おこしが始まりました。今年は10~15分程度で火を起こせました。火おこしは以前は1時間以上かかった年もあったとのこと。今年はとても早く火が起こせたと、みなさん驚いていました。
先程起こした火種を囲炉裏へ移し、粥にする米粉を入れて混ぜます。
やなぎの箸でぐるぐるとかき混ぜて、頃合いをみてヨシで作られた筒の束を入れます。筒は全部で75本。いくつかに分けてまとめてあります。
暫くするとクリーム状になってきました。ヨシ筒の中にも粥が入ってるみたいです。粥を炊き始めて約15分くらい。
鍋を持って神前へ移動。火おこしが例年よりも早かったとはいえ、夜中の0:45。外はかーなり寒いです。
鍋を神前に奉納したあと、筒を割ります。
「大麦、小麦、麻衣(あさ)、早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)、稗(ひえ)、粟(あわ)、大豆」の順で、筒の中の粥の量で作柄を占います。
最後まで見届けたかったのですが、神社の板床が冷た過ぎて途中で離脱してしまいました…ゴメンナサイ…足が…足が……
翌朝、社務所に来ました。
前日の夜中とは違い、いつもの静かな飽富神社です。
社務所の入口に昨晩の筒粥の結果が貼ってありました。
昨年の2018年の結果と比べると、今年は合計が「六十八分」で昨年の「六十二分」よりも多いという結果になりました。
結果の下には厄除けの護符となる牛王串(ごおうぐし)と、粥を煮た鍋が置いてありました。
地元の方々は、筒粥の結果を見に来つつ牛王串を持ち帰ります。
飽富神社の筒粥神事は、県の指定文化財になっています。飽富神社のお隣にある国勝神社でも同じように14日の夜中に行われているそうです。
次回は、来年の2020年1月14日の0時頃!興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
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【千葉県指定無形民俗文化財】袖ケ浦市の飽富神社にて「筒粥(つつがゆ)」が1月14日(火)に行われます | 木更津のことなら、きさらづレポート【きさレポ】